【桜井ひろみ 挨拶】日々の中に“余白”をつくる

 「♪ルー、ルールルルー」ワンコーラス全部、歌詞らしい歌詞がない珍しい歌。ご存知でしょうか?世代にもよりますね。

 発売された1969年には、年間売上げ1位に輝く由紀さおりさんのデビュー曲【夜明けのスキャット】いきなり150万枚という大ヒット曲です。

 5月13日、歌手の由紀さおりさんをロングライフ成城にお招きし、ロングライフタイムズの対談企画でお話を伺いました。美しくプロフェッショナルで、とても気さくでお心の深く素敵な方でした。

 お姉様の安田祥子さんと「日本の先人たちが残してきた歌を次の世代に伝えたい」という思いで長らく童謡コンサートも続けてこられました。

 表現するプロとして、相手、向こう側に意識が行く事を大切にしてこられたとのことです。響き合い、立場の違う人に対する潤滑油になる一言を伝える。例えば、お姑さんと一緒に住んでいるお嫁さんは、大変なこともあるかもしれないが、ちょっとお義母さんに子どもを預けて買い物に行くと、ほんの少し一人の時間が出来る。家に帰って、「ありがとうございました。助かりました。」こんな一言に心を込める、自分も相手も解放される。そんな当たり前のことを意識してほしい…。

 また、日々忙しいけれど、寝る前に童謡や子守歌を歌ってあげてほしい。「童謡はほんの3分弱なの、その時だけは子どもと対峙する。真っ直ぐに子どもだけを見つめる時間を作る。その3分だけでもいい…それが、お母さん自身の心を解放させるということを、感じでほしい。」 皆さんの中でも、小さいお子さんのいらっしゃる方もおられますが、この頃は特に、人のアイデンティティや情緒感、発想の基盤を作るとても重要な時期、日本語や日本の文化、子どもの心や精神の枠を広げて、情報だけで占有されない「余白」を作る時期とのことです。この余白が、成長し多くを経験する中で、様々な事を受け止める事のできる器や、メンタルの柔軟性、感性につながる大切な部分になるのだと感じました。

 由紀さおりさんご自身の未来については、「マイ・ウェイ」のような過去を振り返る曲でなく、素直な気持ちでこれからを歌っていきたいと、7月発売の新曲「初めての今日」に付いても語ってくださいました。これから先の人生に恐れを持たない、その為の準備をする。何よりお心の在り様、そして、週一のトレーニングや、野菜中心の食事、美容法もお話しくださいました。

 私達も慌ただしくとも、一日にたった3分でも、真っ直ぐに何かと向き合い、対峙することで解放する「余白」を意識して作ってみませんか。

〈ハートメッセージ〉聖書箇所 ~コリント人への手紙 第2 4:16~
「ですから、私たちは勇気を失いません。たとい私たちの外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています。

ロングライフホールディング株式会社 代表取締役社長 桜井ひろみ

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