移動入浴車を製造販売する会社、株式会社デベロの本社へ行ってきました!Part1訪問編
2021年度入社の広報Tが、企業訪問・工場見学についてリポートいたします!
4月18日㈫、株式会社デベロにて企業訪問・工場見学を行いました。 株式会社デベロは移動入浴車を製造販売、開発、入浴福祉等の研修教育を行う会社です。
今回は Part1訪問編です。
東京駅から特急ときわ号に揺られること1時間半、茨城県水戸市に株式会社デベロはあります。
皆さま「訪問入浴」はご存知でしょうか?
訪問入浴は、ロングライフグループの原点でもある事業です。自力での入浴が難しい方、ご家族のサポートだけでは入浴が難しい方へ、ご自宅に浴槽を持ち込み入浴の介助を行います。
株式会社デベロはその浴槽とスタッフを運ぶ、移動入浴車を製造販売しております。
訪問すると専務取締役の浅野さん、執行役員・総務経理部長の吉馴さんのお二方がとても暖かく迎えてくださいました。日本人とお風呂の歴史、また株式会社デベロの歴史についてお話しいただきました。
皆さま良くご存知のユニットバス。
実はこれも、創業者である立井宗久さんのアイデアから生まれたのです!
家庭にお風呂がないことが一般的であった1960年代。工事無しで自室での入浴を可能にした画期的な製品「スタンウェルバス」を開発。現在のユニットバスルームの先駆けとなったそう。
出典:デベロ(https://develo-group.co.jp/about/history/1970/index.html)
1971年には「ベッテングバス」というベッドの下に引き出し回転式の浴槽を組み込んだ複合製品が誕生。
創業社長の立井宗久さんが「世の人のために何か作りたい」という想いから、利用される方や介護者の負担も考慮し開発製造されましたが、時代に先駆けすぎていたところもあったそうです。
出典:デベロ(https://develo-group.co.jp/about/history/1970/index.html)
柔軟かつ斬新なアイデアに驚きました。最先端の現代の令和の時代、今こそこういった一体型のものが流行りそうですね。
1972年、当時の水戸市長からの「市民である寝たきりの老人が、お風呂に入りさっぱりしたい、何とか入れて欲しい。何か良いアイデアはないだろうか」という相談から誕生した移動入浴車第一号「デベロバスカ」。
浴槽を車に積みご自宅まで運ぶことで、より多くの方にお風呂に入っていただくことが可能になりました。
以後訪問入浴の普及や、アパートなどどのようなご自宅であっても安全に介助が行え、持ち運びもスムーズになる分割浴槽も生まれていったということなのですね。
また、日本人の平均身長が伸びたという時代に合わせて、浴槽の長さも変化してきましたが、一番の課題は「軽量化」です、と専務の浅野さん。
浴槽は種類によって16~22kgほどありますが、1日に何件も要介護の方や、障がいを持たれている方々へのご自宅に訪問される従事者の皆様の負担軽減のためにも試行錯誤していますとお話しくださいました。
ここで余談ですが、夏に放送される24時間テレビ「愛は地球を救う」。この寄贈車両、株式会社デベロの入浴車も採用されています。
第1回24時間テレビ「愛は地球を救う」(1978年)、テーマ「寝たきり老人にお風呂を!」では先に紹介したデベロバスカ「入浴専用車」として、全国の暖かい募金によって寄贈されました。 このことは、移動入浴車、訪問入浴の普及や、若者にも興味を持ってもらう大きなきっかけの一つとなったそう。
時代は移り変われど、日本人はやはりお風呂が大好き。
訪問入浴のニーズはこの先も無くなることはないと仰る浅野さん。
入浴ケアを通して、地域社会に少しでも貢献していくことが、当社の目標だとお話しくださいました。
ロングライフグループの一員であるエルケア(株)の訪問入浴で使われている移動入浴車や浴槽。
実は、大阪周辺の事業所と千葉周辺の事業所が使用しているものは仕様が異なり、お客様の特性や地域に合わせて製造の発注をお願いしています。
利用する地域によって、あるいは事業所ごとにいかに独自性をもってご使用いただくかが鍵になりますと吉馴さん。移動入浴車の導入後のアフターフォローについても、株式会社デベロでは製造に携わったことがある方が担当してくださるから、安心して全てお任せ出来るということなのですね。
次回は移動入浴車の製造についてご紹介いたします!
5月8日(月)に更新予定です。お楽しみに!
□株式会社デベロについて
所在地:〒310-0841 茨城県水戸市酒門町1744-2
事業内容:商品開発、アイデア開発、工業所有権の管理運営及び斡旋、開発製品及び関連製品の製造販売、上記各項目の設計施工
設立:1970年